通信研究会

機関誌 逓信「耀」 特集 地方創生のいま、地域を元気に!

2025年9月号 太田 美帆 玉川大学リベラルアーツ学部教授に聞く

地域の方々が活き活きと活躍できる社会を
郵便局は人と人を繋げる安全・安心の拠点


 (地方では人口減少、高齢化、過疎化が進んでいる。これをできるだけ緩やかにするためにはどうすればよいのかということですが)、例えば石垣市では、「南の島々から八重山の味つたえ隊」というグループが特産品の生産加工販売で活躍しています。生活改善の実験を積んだ現在80代の女性たちが中心に立ち上げたのですが、今ではその背中を見てきた娘世代がUターンしてグループに入り活動を担うようになっています。子育てをひと段落させて娘世代が島に戻ってこられて、母の味や活動を引き継ごうとしているわけです。やはり、地域に住まう方々が元気に活き活きと活躍している姿があれば、若い世代にも地域で暮らすことが現実的な選択肢となってくるのではないでしょうか。

 【郵便局への期待】
 SDGsは、誰一人取り残されない社会を掲げていますが、「買い物難民」だとか「IT難民」など、誰かが取り残されがちな状況です。そういうなかで、常にそこに存在している安心感というのが郵便局の持つ社会インフラとしての大きな役割だと思うのです。最近は各地の郵便局が買い物やITの支援など様々な取り組みをしています。必ずそこに人がいるという意味で防災の拠点にもなるし、取り残されかねない人たちにとって「最後の砦」として頑張っていただきたいと切に思います。それと2024年は郵便料金の値上げもあって「年賀状じまい」も話題になり寂しく思いました。年賀状一枚でつながり続けることの大切さも痛感しています。人と人を繋げるのが郵便局の一番重要な役割だと実感しています。